【賛否両論!?】教員のネットリテラシーについて

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今回の記事は物議を醸すかもしれませんが
ぼくが常々思っていることをお伝えします

自分たちの常識は世間の非常識・・・
これ実はどの業界でもある話なんです

だから自分たちの意見を発信すればそれと違う意見の人が
意見を言ってくる・・・
そこに対し自分の信念を曲げず真っ向から立ち向かう・・・

最近SNSでよく見る光景ではないでしょうか

お互いがお互いの思うことを発信しているからこそ
ぶつかり合う
では、自分の思いに嘘をつけばよいのか・・・

今回はSNSで発信する方々に向けて僕が心に留めていることを
お伝え出来たらと思います

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SNSは全世界に向けての発信

まず大前提としてこのことを忘れてはいけません

いま僕は電車の中で文章を書いていますが、
僕の隣に座っているOL、サラリーマン、前に立っている高校生でも、
SNSでのぼくの発言は簡単に見ることができます。

「壁に耳あり障子に目あり」を体現するかの如く
今日では、他人の言動を観察することができます

自分は一部の誰かに届けたいと思っていても、

全世界の人に届いてしまいます
子どもにも保護者にもあなたの発信は届いてしまいます

イメージしてみてください。
体育館にたくさんの人が集まっている様子を
そこであなたが先ほどツイートした内容を大声で読めますか?

目の前の池に小さな石を放り投げただけのつもりが
その波紋がどんどん大きくなって、津波にまでなってしまう
そんな危険性があることを忘れないでいてください

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伝えられる情報は一部のみ

SNSでは、10あるうちの1や2のみしか発信できません。
そこに至った経緯や背景は、受け取り手には関係のない話です

そんなつもりじゃない!
現場のこと何も知らないくせに!

そうなんです
発信側も受信側も互いのことを知らないまま、
僅かな情報量でコミュニケーションを展開するわけです

つまり、誤解が生じるのは当たり前の状況なんです

対面コミュニケーションだと
表情、しぐさ、声色、年齢、性別、立場、性格・・・
など、多くの情報をもって関わり合いますが
SNSはそれらをすべて取っ払ってしまっているんです

なので
SNSで「誰にも誤解されたくない」とか、
「誰のことも誤解したくない」というのは不可能に近いと思います

受け取り方は人それぞれです
自分の発信に対しポジティブな反応もネガティブな反応も
あるのは当然のことです

攻撃したら攻撃される

自分の思いを発信するときに
攻撃したりする必要はあるでしょうか

ないですよね

しかし、先ほどもお伝えしたように
SNSでは、自分の発信が、想定以上に様々な人の目に入る可能性があります

自分の発信が原因で

不快な気持ちになる人はいないかな?

というのは、発信するときに

気を付けなくてはいけないのではないでしょうか

どれだけ内容が正しくても
「相手が先に攻撃してきたんだ!」という場合でも
自分がその発信を届けたい相手以外の人に対しても
想像力を持てるようにしておくのが大切です

それでも、ぜひコレを言いたいんだ!ということありますよね

~の人はちょっと不愉快かもしれないけど
同じ教員には救いになると思うから

ぜひこの内容を伝えたい!
ということも、あるとは思います

「ちょっと言い方悪いけど、
これくらい言わないと言いたいコトは伝わらないから…!」

ということも、あるでしょう

とはいえ、そういう場合でも、「他者の気持ち」を考えた上でする発信と、
全く頭にない状態でする発信には、きっと違いがでてくると思いませんか?

そうは思っていても、ついつい配慮が不足してしまうのが人間というもの
完璧にはなれない中で、なんとか想像力をめぐらせて、
無自覚に攻撃的な発言をしないように気を付けましょう

ぼくは授業参観でその発言ができるか
そんなことを考えながら発信するときもあります

1度発信したものは消えない

よくSNSで発信したものを削除しても
スクショや画面録画で残っており拡散されるなんてことありますよね

でもよく考えてください

なにもオンラインに限らずオフラインでも
一度口から出した言葉は消えませんよね
(お偉いさんは発言を撤回するなんて便利な言葉使ってますが・・・)

オンラインでもオフラインでも発信するときに
一度その言葉を飲み込んで本当に発信してもよいのか
考えてみてください

情報発信には責任が伴います

だからこそ
少しでも叩けそうなことがあれば
その前後などを切り取って叩いて炎上
人の興味や好奇心の原則は『疑わしきは非難』
こうして炎上が起きてしまうのです

SNSは怖いもの

いまさらですがSNSは便利な反面とても怖いツールです

なぜ怖いか

反応がなかったら・・・
炎上したらどうしよう
身バレしたら

だいたいこんなところでしょうか

炎上

何気ない一言が、ふとした瞬間にものすごい勢いで拡散される
そして時には、社会を巻き込み、人の人生を変えてしまう

中でも、「炎上」のエネルギーは相当なもの

指摘内容が妥当であろうが、そうでなかろうが、です

身バレ

後ろめたいことがなくても身バレは怖いものですよね
匿名で行っている発信活動に対して、個人情報を特定される…

しかし、匿名だから「何を発言してもよい場」

と錯覚してしまっている方もいるのも事実です

ただ、子どもたちのそばに立つ教員が

言いたい放題という状況はどうなのでしょうか

思想や言論の自由は憲法で保障されており、
教員もSNSを禁止されるべきではありませんが、
人を不快にさせる発言や他人の権利を侵害する発信はどうなのでしょうか

居酒屋や家で友達と話している場と

錯覚してしまっているような気がします

先ほども書いたようにSNSとは誰もが見ることができるのです

顔を隠してスクランブル交差点で大声で叫んでいるのと変わりません

匿名であっても教員の信用失墜行為はすぐに注目の的となり
炎上するとすぐに特定されてしまいます

最近も「身バレ」してSNSでの発言を理由に処分を受け、
ニュースになった教員がいましたよね

また、ネット上での炎上がなくても、

身バレでトラブルになることもあります

若いうちは保護者や学校関係者に

見つからないようにやるのがいいのかなと思います
もちろんですが、教員としての信用失墜行為に抵触しないよう注意し、
身バレ覚悟で情報発信してほしいです

無反応

炎上と対になっているのが無反応
いくらアクションを起こしてもされからも反応をもらえない

やはりffに反応してもらえると嬉しいですよね

だからといって
「ウソ」をついてしまったり
安易に「逆張り」してしまったり

よく目にする逆張りが
学校の常識を安易に否定することです
例えば

「宿題なんて意味がない」

といった発言
家庭学習の習慣化のような代替案を提示するわけでもなく
安易に逆張りをして反応してもらっても、

突っ込まれ説得力もなく撃沈・・・(笑)

炎上にせよ、無反応にせよ、
結果がダイレクトにわかるのがSNSですよね

教員がSNSをするメリット

ここまで読んでいるとSNSやるメリットなくない?
と思うかもしれません

しかし教員の学べる場になっているのも事実です

以前教員の学びの場は、教育雑誌や書籍を読むこと、
セミナーや教員サークルなどへの参加するなどでした

しかしSNSがきっかけで、

日常的に教育の情報が得られるようになりました

全国の教員とつながり、たくさんの実践もリアルタイムで学べます

自分の考えを広くアウトプットし、
即座に色んな人からフィードバックをもらうことも可能になりました

時間と場所を問わず学べるようなったことが大きなメリットだと思います

一方で、大量の情報を容易に入手できるようになったことで、
「広く・浅く」情報を取り入れ学んだ気になっている
人が増えてきているような気がします

知識を得ること≠学び

と思っています

SNSの情報は深掘りの

「きっかけ」であり、共感できる実践を見つけたら、
次は本やセミナー、サークルなどで学びを深めていくことが
本当の学びなのではないでしょうか

SNSには、大きなメリット・可能性がたくさんあります

SNSを通じて出会えるはずのない人に出会えたり
情報発信力をのばせたり
影響力が手に入ったり

やらなければ手に入らないものをたくさん手に入れることができます

しかし、

自分は大丈夫
炎上なんて怖くない
コントロールできている

などと勘違いしたマインドで続けていれば
他人だけでなく自分をも傷つけてしまいかねません

したがって
超便利だけど
リスクヘッジはしっかりね
というのがSNS、というわけです

長くなりましたが皆さんもこれらのことを意識して
これからも楽しんで続けていきましょう

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